繋がり1

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すこしぼーっとしてその音を聞いていたけれど、はっとして携帯の着信だと気がつく。オレの携帯だ。 藤原さんと体を離して、床に脱ぎ捨てられたズボンのポケットから携帯を探す。 ユズルさんからだ。そうだ。オレ、飯買いに出たんだった…。 「はい」 「マナト?どこまで行ってんだ?」 「あ、いや、すんません。帰る途中で藤原さんに会って」 オレの帰りが遅いので心配したみたいだ。 スルッとオレの体に後ろから腕が巻きつき抱きしめられる。 「はい、じゃあ」 電話を切ると同時に唇をキスで塞がれる。 「…ん…っ」 まだ裸のオレの体を藤原さんの指が這い、刺激する。 さっき終わったばかりなのに。 「さすが若いな」 藤原さんだって人のことを言えない。 好きな人と初めて繋がった充実感が俺を満たした。
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