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薬か。手に入る店は何件か知ってる。その辺で聞きこむか。
俺は警察側に隠しているデータソースをいくつか知っている。俺は薬をやってないけど、こうゆう仕事をしているとそういう情報も手に入るし、そこがらみで別の情報を仕入れることもできるので保留してある。俺は警察官ではないしね。
どうやって調査を進めるか頭の中でプランを立てる。
だいたい考えがまとまってきたので、調査計画書(案)の紙を出して書き込んでいく。俺達は行き当たりばったりで調査してる訳じゃなくてちゃんとこういう手続きを踏んでいるのです。
いつどの地区で誰に何の目的で接触するのかといったことを出来る限り詳細に書き込む。もちろんこの通りに進まないこともあるけど、これを作って上に(担当警官に)通すことで危険性があれば調査は中止される。それに場合によっては調査してるうちに別件に巻き込まれて何が何だか分からなくなるので、事前にこういう作業をしておくと調査の目的を見失わずにすむ。
で、実際に調査したら、調査日報に記録して、終了したら報告書にまとめる。
昨日タカヤさんはこの報告書を仕上げに来ていた。
俺たちの仕事は極秘なので、資料の持ち出しは厳禁。家や別の場所で報告書を作ることはできない。もちろんパソコンや携帯電話なんかで下書きを作ることは可能だが、それも禁止されている。紙データは進行中のもの以外は全て破棄、すべてデータ上にのみ載せることになってる。
進行中の資料も特殊ロックの金庫に保管することになっている。
ここから漏洩なんてことになって、俺たちのことがバレたら警察の信用問題に関わるので、機密保持は厳重。
漏れたということになれば、メンバーの誰かからということになる。
だから、メンバーの審査は厳しくその適正が問われる訳だが。その辺のことはどうゆう風に考査されているのは俺は知らない。だいたいどうして俺がえらばれたのかも解らない。
調査計画書を提出用に作るためにパソコン上のテンプレートに打ち込む。
藤原さん何時にくるんだろう。
連絡してみようかな、でも、仕事中だろうしな。まぁいいか、待っていよう。
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