繋がり3

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「俺がムキムキのマッチョになったらどうします?」 「ん?んー、どうだろうな。」 藤原さんは意外に真剣な顔で考えてる。 「ちょっと鍛えようかなって思ってるんですけど。」 「引き締まってるくらいならいいけど、ムキムキのガチガチは嫌だな。」 でしょうね、俺も嫌です。 「そうですか、じゃあ、少しにしときます。」 「お前はどうなんだよ。」 藤原さんが訊き返してくる。 「え?」 俺は訊き返されると思わなかったので、藤原さんの顔を見る。 「俺だっていつまでも若くないぞ。そのうちおっさんだ。」 予想外のところを突かれた。 「えーっと、考えたことなかったですけど・・・、でも、いいんじゃないですか。だってそしたら俺も同じように歳とってるんですから。」 おかしなこと言うなと思って、笑えた。 「そうかよ。」 藤原さんも、ふっと笑ったように見えたけど。 食べながら、一緒に映画を見る。藤原さんは見たことがあるらしい。 この俳優がどうとか、いろいろ説明してくれる。映画好きなのか。 俺は結局半分も食べられなかった。残りは藤原さんが食べている。 「お前、資料見たか。」 いきなり訊かれる。 そうだ。そのことをすっかり忘れてた。 「はい、計画書見てください。それと、できたらだれか応援つけてほしいんですけど。」 準備してあった計画書を渡す。 「ああ、応援な、了解。誰がいい?」 「誰でもいいですけど、ただ、新人はちょっと、薬がらみだし。」 「そうだな。実はな、この案件をお前らに下ろすかどうかってだいぶ迷ったんだ。誰か付けるなら、タカヤかな。明日でいいから当たってみてくれるか。」 「はい。」 「計画書はこれでいいが、無茶はするなよ。危ないと思ったら、そこまでで引け。」 「わかってます。」 藤原さんはうんと頷く。
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