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俺は食べ終わったごみを片付け、計画書を金庫にしまう。
席に戻ろうとしたところを、藤原さんに腕を引かれる。
藤原さんは俺を引きよせ、まるで子供を抱き上げるようにひょいっと抱き上げ、自分の膝に乗せる。
向かいわせに抱きあって、キスを交わす。
すぐに藤原さんの手がシャツの中に滑り込んでくる・
俺は反射的に息を殺して藤原さんの肩にしがみ付く。
「マナト、お前、身体大丈夫か。」
藤原さんが俺の顔を覗きこむ。
俺はゆっくり頷く。実は今朝はまだ痛かったけれど。
「辛かったらちゃんと言えよ。お前に無理をさせる気はないから」
そういいながら頬にキスをくれる。
俺が黙っているとまた俺をひょいっと持ち上げ、テーブルにゆっくりと押し倒しす。
「ちょっと、藤原さん。」
俺は部屋が明るいことに慌てた。それに、ここでこの状況、誰か来たら。
藤原さんは止める様子はない。
「ちょっと、藤原さんっ」
俺は、藤原さんの服を引っ張る。
「そのスリルがいいんだろ」
藤原さんは余裕の口調で、エスカレートする。
何言ってんだこの人は。
「ぃ、、、や、、だ、」
俺の目から涙がこぼれる。これは実は嫌でこぼれた涙じゃなくて刺激による生理反応だったけれど、藤原さんは俺が嫌がって泣いているように見えたようだ。
「マナト…わかったよ、奥へ行こう。」
俺を抱き上げて、奥の部屋へ向かう、そっとベットに寝かされる。
俺の涙を拭って、何度もキスをくれる。
俺はやさしく扱われるのがうれしくて藤原さんの首に腕を回して引き寄せて、耳元に囁く。
「藤原さん、早く」
藤原さんの動きが一瞬止まって俺を見る。
「お前は、ほんっとに。」
藤原さんは俺の膝を持ち上げる。
声を抑えられない。
最初は誰か来たらどうするのだろうと思っていたけれど、途中からそれも忘れてしまった。
この時間に誰か来るなんてことは、まずないけれど。
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