繋がり5

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「タカヤさんにかわいく言われても、俺は喜びませんけど、いいですよ。タカヤさんいると女の子も喜んでいろいろ話してくれそうだし。」 「はは、そういうのは俺よかユズルだろ。」 「ユズルさんもですけど、タカヤさんもですよ。」 「俺あんな薄情じゃねぇよ。」 「薄情?ですか?ユズルさんが?」 「ああ、俺なら自分のこと好きだっていってくれる人間には応えるけどな。」 そういうことか。 「それって、来るもの拒まずの理論でしょ。」 それのがよっぽど薄情だよ。 「そういうつもりはないんだけどな、誰かが捕まえておいてくれたら・・・って、あれ、なにそれ。」 「え。」 「手」 俺は自分の手を見る。 「爪。」 「ああ、ネイルです。」 昨日の今日なので爪はそのまま。 「そういう趣味があるんだ。」 「趣味っていうか、まあ、お洒落ですかね。」 「へえ、見せて。」 俺はタカヤさんに手を差し出す。 「自分で?」 「まさか、人にやってもらったんですよ。」 「すごいな。」 「はい。」 タカヤさんは俺の爪をまじまじと見る。 「なんか、あれだな。お前はよくわからんな。」 どういう意味だ。 俺は言葉の意味がわからず、タカヤさんをみる。 「お前がここに来て結構経つけど、どういうやつなのか、掴めない。謎が多い。」 「そうですか?」 「ああ。」 ということは、 「他のメンバーのことは掴めてるってことですか?」 「え。」 タカヤさんは、少し考える。 「いや、全然。」
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