繋がり5

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どうしよう。 でも。 俺は横を向いて視線をそらし、ゆっくりと足を開く。 「もっと、後ろが見えるくらい。」 見られているという羞恥で顔が熱くなる。 なにやってんだ、俺。 「そう、いい眺めだ。マナト、こっち見ろ。」 とてもじゃないが、藤原さんの顔なんて見れない。 俺は顔を背けたまま動けない。 「マナト。」 藤原さんは俺の後孔に指を這わし、入口の周りをいじるように焦らす。 「お前のここ、俺が初めてか?」 俺は顔を逸らしたまま頷く。 当たり前だ。 だいたいセックスだって・・・。 「マナト、こっち向いてちゃんと言えよ。」 どこか不安が滲んでいるように聞こえた。 俺は藤原さんを見る。 貫くような視線が俺を刺す。 「・・・あなたが初めてですよ・・・ぜんぶ。」 「そうか。」 藤原さんの目に欲情が灯る。 宛がわれていた指がゆっくりと差し込まれ、俺のなかで蠢く。 「んっ、、、は、、ぁっ、、、、、や、、ん、っく、、」 俺の反応を楽しむように焦らし、攻め立ててくる。 俺自身から溢れだした粘液が後ろに塗りつけられて、淫らな音を立てる。 体の奥に熱が溢れる。 「マナト、声、出せ、堪えるな。」 堪えるな、と言われても自分の恥ずかしい声なんて聴きたくない。 藤原さんはふっと笑う。
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