繋がり5

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「仕方ないな・・・堪えていられなく、してやるよ。」 指が抜かれて入口が広げられ、熱いものが勢いよく差し込まれる。 「・・・っ、ああっ」 激しく貫かれて、一気に奥まで暴かれる。 藤原さんと体を重ねるたび、俺の体は男を受け入れることに慣れていく。 内側を刺激されるたび、なんとも言えない快感が沸き起こり我を忘れて藤原さんを求める。 藤原さんに求められることで実感できる繋がり。もっとこの人を夢中にさせたい。 俺の事を、見てほしい。 俺の中で羞恥や男としてのプライドよりもそれが勝り始めている。 もっと足を開けと言われれば開く、いつの間にか声を堪えることも忘れる。 冷静になって自分の醜態を思うと恐ろしくなるけれど、藤原さんを失いたくない。 激しく揺さぶられ俺は達した。 「マナト、後ろだけで、イったな・・・」 藤原さんは俺をうつ伏せにして、再び後ろに挿れ、ゆっくりと律動が始まる。 「さっきイったばかりなのに、また勃ってるぞ。ここが、イイんだろ。」 藤原さんが巧みに刺激を与える。 「んぁ、、、、、あ」 頭の中に火花が散る。 藤原さんが達するまでに、俺は何回吐き出しただろう。 眠ってしまっていたのを起こされる。 「悪い、やり過ぎたな・・・俺も大人げないな、がっついて。」 「藤原さん。」 「家まで送るよ。」 「何時ですか。」 「10時半。」 「事務所でいいです。」 「何で、家に帰れよ。事務所に高校生は宿泊禁止だろ。」 「帰らなくても、気付きませんよ。」 「だからって帰らなくていい理由にはならない。送ってくから服着ろ。」 家の前まで送って貰った。結局食べなかった弁当も持たせてくれる。 「おやすみ。」 「おやすみなさい。」 別れ際に、軽いキスをくれる。 離れ難い。 けれど、藤原さんは明日も仕事だ。困らせるわけにはいかない。 俺は体をひきづるように車を降りる。 車が見えなくなるまで見送って家に入る。 シャワーを浴び始めると後ろから流れ出すのを感じる。服を着る前に一応処理したけれど、まだ残っていたんだ。 手で拭い確かめる。 白濁の粘液、藤原さんの。 その指を舐める。 苦い。 自分の後ろから流れ出たものを口に含むなんて、でもそんなこと気にならなかった。そんなことに頭が回らなかった。それよりも、その苦い粘液が愛おしくて体に残る余韻が消えなければいいと思った。 ずっとこの余韻に浸っていたい。
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