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「―――!――――!!」
(うるせぇな…)
「――――ら!」
(眠いんだから寝かせろよ…)
ばしっ
「~ってぇ!!何す…」
「…今は授業中だ」
今は日本史の授業中である
「すんません…」
「木村…少しは真面目に授業受けたらどうなんだ」
「すんません」
「まともに授業受けてるの見たことないぞ」
「すんません」
「……聞いてるのか?」
「すんません」
「…もういい。授業続けるぞ」
(…何でわざわざ聞かにゃならんのさ。
昔の人が何やったかなんて興味ないしー)
木村葵 16歳
見た目は華の女子高生
性格はめんどくさがり屋
口は悪い 成績不良
教師達からは1日1回は
何かしら注意を受ける
キーンコーン
「やっと終わった…」
「葵ちゃん!帰ろう」
「うん」
幼なじみの綾乃といつものように帰る
いつもと何も変わらない
――――この時はまだそう思っていた。
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