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『あ、わわ…
イ、イタイデスか…?』
『た、くない……』
強がってみたけど、膝からは血が出てて正直もの凄く痛い
大体誰のせいで転んだと思ってんのよ
なんであんたが一番慌ててんのよいみわかんない
『イタイして…スミマセン、スグモドシますね』
『は、』
なにいってんのこいつ真面目な顔して電波すぎる
表情一つ変えず私に近づいてくる不審者に堪らず逃げようと思ったけど足がいたくて立てなかった
なにより不審者に、
足首をつかまれたから立てなかった
『っわ…!!なっに、触ってんのよっ!』
『……………ブツブツ』
『ひっぁ……!』
これ襲われる…?
不審者に傷口を触られるかと思った瞬間
キィイイイン
そんな音がして、世界が一瞬止まった気がした
『ハイ、モドリマシタ
ヨカッタデシタね』
不審者の声でそれまで瞑ってた目を開くと
傷口が、無かったみたいに塞がっていた
『あ、あれ…?
ななんで……怪我が…
どうやって…』
『ダカラ、
ケガ(モドリマシタ)
上司にタノンダデス
ソノ、ワタクシ
カミサマのシシャなので』
もうこのとき正直捨てられたとか、一人とか
いま目の前で起きてる出来事のせいで全部忘れてた
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