2章 infinity-zero

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9月16日(金)続き 私の部屋でそわそわしながら待っていると、にょろさんからメールが届きました。 もう3度目になりますが、この瞬間はやっぱり慣れないまま最後を迎える事になりました。 送信者:にょろ 送信先:Satomi 日時:2011/9/16(金)11:24  遅くなってごめんなさい。  ちょっと捜査が立て込んでたからね。  それで、テストの話ですけど……1つだけ勘違いしないように先に話しておくね。  Yoshi-kiさんとmoeちゃんはあなたの事を問題がなければ歓迎するみたいだったけど、私はちょっと意見が違います。  詳しくは明日説明するけど、納得いかない点があるのは事実なの。  言いたい事は、立て続けに2つテストをクリアしたからって油断しないで欲しいって事。  もう説明もあったかと思うから詳しくは言わないけど、遊びじゃないんだからね。  というわけで、明日の待ち合わせ場所だけど、以前にみんなで集まったカフェに来れるかしら?   ……メールを読み終わって、胃のあたりが重たくなったような感じがします。 普段はおちゃらけて明るい雰囲気のにょろさん。 確かに盗聴会との戦いの時はぱっと切り替えていつも鋭い意見を出してくれる頼もしい人だったけど……私達に厳しい意見をする事はなかったはず。 何にしても、私の頼みの綱だった希望は打ち砕かれ、私の事を歓迎してくれていないにょろさんを相手にテストをする事が確定。 今までの考えが一転、絶望感が漂い始めました。
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