2章 infinity-zero

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9月16日(金)続き 送信者:Satomi 送信先:にょろ 日時:2011/9/16(金)14:31  カフェの場所は覚えているから大丈夫です。  私が参加したいって言って、にょろさんに迷惑かけていたとしたら本当にごめんなさい!  Yoshi-kiさんとmoeちゃんの2人には話したけど、まだやり残した事があるのなら最後まで一緒にやりぬきたいって気持ちには変わりありません。  にょろさんからのテストが厳しいものになるのは覚悟の上で、頑張りたいと思います。  どうか、よろしくおねがいします! ……どういった内容で返信しようか、あれこれと考えて書き上げたのがこの内容でした。 メールを送り終え、気が付いたら私は汗だくになっていました。 実際に会ったわけでもないのに、こんなに緊張してしまうのは、やっぱり明確に拒絶の意思を伝えられたからでしょうか。 待ち合わせのカフェは、コーヒーの良い香りのする凄く雰囲気の良いお店だった。 ……確か、そこのマスターが警察と関係のある凄い人だって話をしていたのを覚えています。 にょろさんは現役の刑事。そんな人達に囲まれてテストを受けるのだとすると、もうそれはほとんど取り調べと変わらない。 気持ちで負けじゃダメだって考えようとしますが、私はその状況を想像するだけで頭がクラクラしてしまいます。 とはいっても、にょろさんのテストも1日は考える猶予が与えられるはず。 会った時に圧倒されたとしても、一度家に帰って1人でゆっくり考える時間があるのは、とても有難いです。 やっぱり最後のテストだけあって、生半可ではクリアできそうにはないみたいです。私は高い壁を想像しながら、一日を過ごしました。
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