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酒飲み女の汚名を着せられて見えない視界で、声だけで反論した。
クスクスと宗助さんの笑い声が聞こえる。
ビールを毎晩のように飲んでいたのはひとり暮らししてた時だった。
宗助さんと出会う前の。
女を捨てて仕事に没頭していた自分。
思えばあの時はかなりの干物女っぷりだった。
今思えば、あの頃の私のどこを見て課長は私を好きだと言ったんだろう。
もしかしたら課長は女性にそういうの求めてないのかもしれないな。
あくまで仕事のパートナーとして使える女性が傍に置いておける女なのかも。
課長……。
会社上手く行ってるのかな……。
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