第1話 ロイヤルスイートな夜【瑞希Ver.】

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のぼせる前に宗助さんよりも先にお風呂から出た。 もこもこのバスローブを羽織ると体がポカポカして気持ちが良い。 置いてあったボディーミルクをつけると、ほんのりいい香りが体から立ち上って気分が高揚する。 リビングに置いてあるシャンパンの誘惑に打ち勝つのが大変だった。 だって今、キンキンに冷えたシャンパンを飲んだら最高に美味しいと思うの。 だけど本格的に酔いつぶれたら困るから。 二人の夜を大切にしよう。 備え付けのお水をグラスに注いで飲んだら爽やかなレモンの香りがした。 細かい気遣いにいちいち感心してしまう。 ほんとにお姫様気分。 かと言ってこんな生活したいとは思わないけど。 やっぱり私にはこういう生活は似合わないと思う。
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