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「なぁ。聖はさぁ~好きな娘とかいないわけ?」
いつもハイテンションの辰哉が何故か静かな口調で俺に質問を投げかけてきた。
「いねぇ~な~…てか好きとかよく分かんねぇし…」
「ふ~ん…聖、約束しろよ。麗は好きになるなよ。俺、聖とはずっと親友で居たいからさ…なんか超勝手だけど頼むわ。」
辰哉が真剣な顔つきで言った。
「当たり前だろ?俺とお前は親友だし、親友の恋の手伝いするのも一つの仕事じゃねぇのか?そんな変な心配してんじゃねぇよ!」
「おぅ。そーだな。ありがとう。」
そんな事を話しているうちに俺らがこれから通うことになる中学、東光中学に到着した。
「クラス名簿、張り出してあるから早く行こうぜっ!あ~ヤバい!なんか緊張してきた。麗と同じクラスでありますように。」
さっきとは打って変わって、いつも通りのハイテンションの辰哉に手を引かれクラス名簿が張り出されているのところまで歩いていった。
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