中学1年・春

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ガラガラッ 教室にはいるとその中はそれなりに賑わっていた。 「あっ!聖くん!辰哉くん!」 駒鳥が鳴いたような高く可愛らしい声が俺らを呼ぶ。 長くて黒くて少しくせのある髪をフワリと揺らしながら、こちらに駆け寄ってくる。 「おはよ。麗。」 「うん!おはよ。聖くん」 そう、彼女が辰哉が思いを寄せる相手、愛島麗だ。 「おはよ~麗っ!」 うわっ辰哉がイキイキしすぎてオーラ的なのがキラキラしてる… 「おはよう。辰哉くんは、相変わらず元気だね。」 「そーか?これくらい普通だろ?なぁ聖。」 「辰哉にしては普通だろうけど、ちゃんとした普通の人間ならもう少しテンション低いんじゃね?」 「おいっ!普通な人間ならって俺、人間だし。」 「えっ!?そーだったのか?すまん。今までお前の事、火星ら辺から来た宇宙人だと思ってた。」 「いやいやいや。おかしいだろ。俺、宇宙人みたいに目、ギョロってしてないし、UFO乗ったことねぇ!」 「辰哉は宇宙人見たことあんのか?宇宙人がギョロ目かどうかなんてわかんねぇじゃん。」
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