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「うん!決めたよ!!」
麗はにこっと笑いながら元気に頷いた。
「何部?」
「吹奏楽部に入るつもりなんだ~♪二人は?」
「へ~…吹奏楽かぁ~。俺と聖はバスケ!!」
「やっぱり!!二人とも、上手だったもんね~。お互い頑張ろうなね。」
俺はお互い頑張ろうなんて面と向かって言える麗がすごいと思えた。
それからも俺と辰哉と麗の三人は他愛もない話を続けていた。
たまたま辰哉の恋バナに入ろうとしていた時。
「ピンポンパンポン♪ 新入生の皆さん。おはようございます。間もなく入学式が始まるので、廊下に整列をし、体育館前に集まって下さい。」
なんてタイミングが悪いんだ。このまま話が進んでいたら、からかいがいのある辰哉を思い切りからかう事ができたのに!!
そうして、クラス全員が整列し
入学式へむかった。
これから俺たちの新しい生活が始まるのだ。
俺は期待と不安を持った胸の高鳴りを押さえながら、体育館への道を歩いた。
この時はまだこんな事になるなんて思っていなかった…
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