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「何してるんですか!逃げますよ!」
少女は健太の制服の裾を必死に引っ張る。
分かってるよ…… 言われ無くても。
でも、身体が動か無いんだ。
黒い爆発と共に、゛アレ゛の二度目の変化が終わりを告げ。
そして、完全な人の姿をした黒い゛俺゛が、数メートル先に立っていた。
「おいおい……あり得ねぇよ、何だよあれは?」
健太は自嘲気味に言った。
そして、少女は言う。
「゛アレ゛は【ギヤャャャャ】
さっきと同じに黒い俺の姿をした゛アレ゛が声を遮ると、同時に消えていた。
正確に言うと、俺と少女が話していて゛アレ゛に意識が逸れて、それに気ずいた俺と少女が゛アレ゛の方を向いた時には居なかった。
と言う事だ。
「……あれ?消えた?」
「見たいです。まぁ……今は、此れで良しとしましょう。」
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