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俺の名前は兎神健太(トガミケンタ)年齢は、十六歳。
今年で、高校一年生の普通の学生だ。
そして、何処にでも居る日常がが嫌いで、非日常を好む思春期、真っ只中の男だ。
だって、嫌だろ? 毎日毎日、同じ風に過ごすしてさ、そんな味気ない、日常の何処が良いんッだよ!!!!
「だから俺は、日常が大嫌いだ!!!」
健太は、魂の叫びを上げた。
だが、直ぐに後悔する事になるのだった。なぜなら……彼は……そう彼は……
「可哀想なヤツ……」
皆が居る前で、叫んだからだ。
「……うぅ…うあぁぁぁ~~!!」
本当に、バカである。
今、健太は入学式に出るため、高校に行く途中の広い桜並木の一本道を一人で歩いているのだった。
そして追先ほど、健太は自分と同じ新入生である皆の前で叫んで、恥ずかしさのあまり走って逃げて今、こうして一人で歩いているだ。
なので、健太の周りに人は全く居なかった。
それだけならばまだ良いのだが、さっきまで絶え間無く走っていた、車にバイク更に自転車までもが何時しか通らなくなっていた……。
だが、健太は気にしない。
そう言う時もあると思っていたからだ。
だが、次の瞬間その思いはガラスの様に
儚く散った。
なぜなら、ひらひらと舞いながら落ちていた。
桜の花びらが、空中で止まっていたのだ。
「嘘だ……ろ」
まるで、時間が止まったかのように。
そして、次に大気が一瞬震えたかと思うと何事もなかった様に桜の花びらが舞い落ち始めた。
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