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また、数分たった後で車やバイク等が通い始めた。
まるで、いままでの事を修正するかのように……
「何だったんだ?」
健太は、府と疑問に思っていた。
あまりにも非現実な事が起こったからだ。
そして、少し遅れて自分と同じ一人の新入生が歩いて来た。
「えっ? 女の子何で?」
そう、おかしいのだ。
確かに時は動き始めたが、新入生が自分に追い付くのはあまりにも速いのだ。
それもゆっくりな足取りで、仮に追い付くとしてもあの足取りでは、こちらに追い付くのは難しい筈なのに。
そして、きずいたら。
少女は、俺を通り越していた。一瞬で…
「おい、ちょっと待って!」
俺は、少女を呼び止める。
明らかに可笑しい一瞬で、俺を通り越す何て人間の出来る事じゃない。
そして少女は振り向いて首を傾げながら。
「何か?」
思ったより甘ったるい、透き通った声だった。
これが、俺と少女が出会った日で有り、俺の味気ない日常を非日常に変えた日でもあった。
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