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一匹の蛙がいました。
蛙は小さな池で青空を見上げて 思いました。
ああ、なんて 青空って大きくて広いんだろう。
ボクが暮らしている池よりも青く、ずっと広がった空は何処まで続いているんだろう。
蛙は思いました。あの青空へ行ってみたい。
そう思った日から蛙は空に向かって 飛び跳ねました。
次の日も、 また次の日も、なんども なんども、
けれど 、いくら 蛙が飛び跳ねたところで 青空に届くことなんてありませんでした。
だって、蛙なのですから鳥のように飛べるわけがありません。
それでも蛙は 諦めず、空に向かって 飛び跳ねることを 止めませんでした。
そんな蛙のことを最初は、池に住むの生き物達の中には馬鹿にするものもいましたが
蛙が余りにも真剣だったので、 みんなも、蛙のことが可哀想でなりません。
池の生き物のトンボの幼虫のヤゴが蛙に言いました。
「蛙くん いいかい。
君は知らないだろうけど 君が思っているよりも青空はね。 ずっと、ずっと大きくて、高い所にあるんだよ。 君が、どんなに頑張ってみたところで、青空に届くことなんて
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