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―…黒き雷雲と朱き望月の出づる時。
強き妖のモノ、永き眠りから解き放たれし｡
さすれば、天地に大いなる禍が降りかかるであろう。
集めよ、強き人の子を。
…汝、異の力を授かりし者。
畏れるものは有りはしない。
護れ、人の世を。
朱き望月の失われし時、滅びの歩みが止まるであろう。
…我ら、強き人の子に幸があることを祈りし者。
雪
月
花
第壱章
終。
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