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秀亮はその表情を不思議に思ったが、気にせず質問に答えた。
「決めたよ。どっちにしたかは、学校で話す。」
「わかった。でさ、昨日のテレビでさ…」
優子の顔からは複雑な表情が消え、明るい顔で昨日のテレビの内容を話し始めた。
そんな話をしていると、学校に着いていた。
二人は靴を履き替え、教室に向かった。
教室のドアを開け、教室を見ると中には一人の少年しかいなかった。
やはり、来るのが早すぎたのだ。二人が中に入ると少年が声をあげた。
「おはよー、やっぱり早く来たか。優子のやつがプリント読むわけないもんな。」
少年は立ち上がり秀亮たちの方に来る。
「春、そう思ってたならメールしてよ!」
優子は言った。
「ごめんごめん。それより秀亮、今日の夜に集まる場所なんだけどお前の家でもいいか?」
春は優子の言葉を聞き流し、近くの壁にもたれかかりながら言った。
「ああ、いいよ。」
秀亮は自分の席に座りながら答えた。
「じゃあ、後で光平と由紀にも言っとくわ。」
そういうと、春は自分の席に戻った。
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