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2人が注意されてるのを見て、優子は必死に笑いをこらえている。
「これで全員そろったな。」
先生は普通の声で話し始めた。
「まずはみんな、卒業おめでとう。1年間だけだったが楽しかったぞ。大島がうるさかったのは、大変だったがな。」
優子は恥ずかしそうに顔を赤らめた。
「魔法学校に進学する者、マグル学校に進学する者。ここで大きく道が分かれるかもしれないが、この中学で学んだこと、思い出はいつまでも覚えておいてほしい。あと、山下からみんなに話がある。山下!」
先生は横にずれて場所を開けた。
自分がみんなの前で話すことは知っていたが、やはり恥ずかしい。
1年のときに社会のレポートをクラスで発表した時のようだ。
先生の横に立つと、みんなが秀亮に注目した。
「山下の進路が決まった。」
先生の言葉に続いて秀亮も話す。
「えーと、僕はホグワーツ魔法学校に進学することになりました。」
クラスのみんながざわつく。
「ホグワーツってどこ?日本じゃないよな。」と、小さい声が聞こえてくる。
「ホグワーツはイギリスの学校だ。山下の両親がそこの卒業生ということもあり、そこに行くことに決めたそうだ。山下とは今までみたいには会えなくなるが、温かく見送ってやるんだぞ。」
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