━00.狼煙

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━00.狼煙

殺るか、殺られか。 勝つか、負けるか。 いつだって自分の運命に振られるサイコロの目なんて分からない イカサマやらをしない限り。 だが、そんな事をできない俺は “俺の人生ってなんだったんだろう” そんな事を考えながらも煙草をくわえ、鉄筋コンクリートの壁に背中を預ける。 途端、鳴り響く銃声。 何とも言えない…迫りくる焦燥感。 足音が近付いて来る …又、振るうのか 生きるか死ぬかのサイコロを━━ 角を飛び出て、銃口を向けた後 引金を引く、殺意を持って力強く。 「さぁ醜く生き残ろうか、全ての未来を掴む為に」 そんな事を呟きながら。 ━━後、三ヶ月 三ヶ月経てば 俺は… 救われる。
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