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━━２０４６年、１月
色々な看板や街灯に照らされ、少しだけ白む真っ黒な空
人々の頭上にはくっきりとした月が昇る時間帯。
少しばかり街は落ち着きを取り戻し、点滅を繰り返すだけの信号
静けさだけが辺りを支配している。
そんな中、一人の男が股がるバイクはバラつき始めた車の間を、凄いスピードで巧みにすり抜けて行く。
『よう、久しぶり』
無線から無機質に流れる機械的な音声
「珍しいね、アンタから連絡が来るなんて」
白い吐息を出しながらも、黒いバイクに股がる男はそう呟く
『…俺達の“ゲーム”が動き出すぞ』
「連絡助かるよ」
男がさっきよりもアクセルを吹かすと黒いバイクは更に荒々しい音をたて、一瞬の間静けさを壊しながらも街中を駆け抜けて行く
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