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「ふああああ。」
ああ良く寝た。
珍しいな。私がぐっすり眠れるなんて。
え?私が誰かって?
普通の高校生、加賀見 深雪(カガミ ミユキ)。親とは離れて暮らしてる。
今は夏休み。夜は蒸し暑くて眠れない。
そうでなくとも眠れないけど。
その理由。
隣の部屋にいる双子の弟、光輝(コウキ)のせい。
鼾がうるさい。
ただそれだけで寝不足の毎日。
ドンドン
深雪「何よ。ノックはもっと優しくしてよね。」
光輝「深雪、それどころじゃないんだよ。早く来て!」
深雪「わかった、今行く。」
扉を開け、廊下に出ると大きな箱があった。
人が一人入れそうなくらいの大きさ。
それを見てる光輝がかなり動揺してる。
深雪「どうしたの?これ。」
光輝「知らないよ。朝起きて部屋を出たらこれがあって。」
深雪「中身は何?」
光輝「分からない。開けてないから。」
深雪「何で開けないのよ。どいて。私が開ける。」
箱に近づく。
勢い良くガムテープを引き剥がす。
そして箱を開ける。
その中には...
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