第一話

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  「ふああああ。」 ああ良く寝た。 珍しいな。私がぐっすり眠れるなんて。 え?私が誰かって? 普通の高校生、加賀見 深雪(カガミ ミユキ)。親とは離れて暮らしてる。 今は夏休み。夜は蒸し暑くて眠れない。 そうでなくとも眠れないけど。 その理由。 隣の部屋にいる双子の弟、光輝(コウキ)のせい。 鼾がうるさい。 ただそれだけで寝不足の毎日。  ドンドン 深雪「何よ。ノックはもっと優しくしてよね。」 光輝「深雪、それどころじゃないんだよ。早く来て!」 深雪「わかった、今行く。」 扉を開け、廊下に出ると大きな箱があった。 人が一人入れそうなくらいの大きさ。 それを見てる光輝がかなり動揺してる。 深雪「どうしたの?これ。」 光輝「知らないよ。朝起きて部屋を出たらこれがあって。」 深雪「中身は何?」 光輝「分からない。開けてないから。」 深雪「何で開けないのよ。どいて。私が開ける。」 箱に近づく。 勢い良くガムテープを引き剥がす。 そして箱を開ける。 その中には...
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