第一話

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深雪「うわぁ。」 綺麗な女の娘。 多分私と同じ位の歳。 でも...何故...? 光輝「手紙がある。」 光輝が箱の中から一通の手紙を取り出した。 封筒の表には『加賀見 深雪様  光輝様』と書いてある。 差出人は『西港研究所総責任者但野 治樹』。 深雪「なんて書いてあるの?読んでみて。」 光輝「うん。」 『箱の中の娘は我が研究所最高傑作の機械少女だ。 今日から一年間人の世で訓練・検査をする事になった。 それに必要な手助けをする物は精密な選考により君達二人に決まった。 それでは君たちにやってもらいたい事を説明しよう。 1.その娘に言葉を覚えさせる。 作られてから一度も言葉と接した事の無かった彼女は聞こえはするが意味を理解する事が出来ない。 その中でどれだけ言葉を覚える事が出来るかという検査だ。 2.沢山の人と接する事。 彼女は夏休み明けから君たちと同じ学校に行く事になっている。 それまでにある程度は言葉を覚えさせてもらいたい。 しかしそれには気をつけて欲しいことが一つある。 生徒たちに彼女が機械人間だと言う事を知られないようにして欲しいのだ。 先生方にも生徒には秘密にしておくようにと伝えておいた。 どれだけ人間と近くなるかも検査の対象だからだ。 君たちにして欲しい事は以上だ。 次にその娘についての説明をする。 彼女は人間と同じように食べ・睡眠をとる。 食事は人と同じ物を与えて欲しい。 今はこの娘は停止状態だ。 起動するときは首の後ろにある小さなボタンを押して欲しい。 それと、彼女には名前が無い。好きに付けてやってくれ。 資金はこちらから用意する。同封してある用紙に講座を書き送ってくれ。 それでは、健闘を祈る。』
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