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数「今、『影薄くて気にしてなかった』って思ったでしょ…?」
数馬は富松を睨んだ。
富「(ギクリ;)そ、そんなことないぜ!」
数「…………ハァ…まぁ、いいですよ。手合わせするんでしょ…?」
刀を両手で持つ、数馬。
富「!あぁ……そうだな…やるぞ…」
富松も刀を出し、構えた。
数「………?始解、しないの…?」
富「そんな、美しいだけの刀におれは始解しない……その方がちょうどいいハンデだろ…?」
ニヤリと余裕な笑みを浮かべる富松。
数「……(ピキッ」
ヒュン!
富「!」
いつの間にか、数馬は富松の後ろにいた。
数「《初の舞・月白》!」
数馬がそう言うと、富松の足元が円状にピキピキッと凍り付いてきた。
富「……こんなので俺を倒せると?」
そう言うと、富松は瞬歩で円の上に逃げた。
富「残念だったなぁ!俺の得意戦は空中戦だ!そんな、地面を凍らす攻撃なんて、利かないんだよ!」
富松は数馬を見た。数馬はニヤリと笑って富松を見ていた。
数「残念だったね…」
富「?何?」
数馬は富松の方を向いた。
数「袖ノ白雪は地面を凍らすようなものではない。」
ピキッ
ミシッ
数「その円の天地すべてが、袖ノ白雪の氷結領域だ!」
富「!しまっ…!」
ピキーンッと円柱状の氷の柱が出来た。
その円柱の中には先程まで闘っていた、富松 作兵衛の姿がある。
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