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私の日常
4月―入学式―
「校長の話長くね??」
「ホント、尻痛いし。」
「…ってか凛子聞いてる!?」
「えっ?あっ、ごめん…ボーッとしちゃって。」
「入学そうそうボーッとすんなって。」
「アハハ…。」
4月に私、杞浪 凛子は去年から男女共学になった『稀咲高校』の生徒になりました。
そして私の隣で話しているのは、スポーツ万能で男勝りな『森村 美李那』(モリムラミリナ)通称みりちゃんと常に冷静な天才肌の『桃井 冬華』(モモイフユカ)通称ふゆちゃん。
この2人とは中学からの親友。
「それにしても、3人同じクラスになれて本当良かった。」
「出ました凛子smile!」
「絶賛マイナスイオン放出中だね。」
「ふっ、2人共止めてよ。そんな事より、早く教室に行かなきゃ先生に怒られちゃうよ。」
「ヤバいね。」
「2人とも走れ!!」
***
「ギリギリセーフだね。」
「みり、早過ぎ。」
「だって時間が―」
「っとにかく、間に合って良かったね。」
この2人の喧嘩は、関係ない人まで巻き込んでしまうので、とてもめんどくさい。
「はぁ~い、みんな席に着いてください。」
ぞろぞろと席に着くクラスメイト。
元々男子校だったせいか、やけに男子が多い。
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