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僕の日常
4月―入学式―
僕はこの『稀咲高校』に入学した。先生には「お前ならもっと上の高校に行けるんだぞ。」っと言われたが、勉強するなんて面倒臭い。僕がどの高校に行くかは僕の勝手じゃないか。
***
「―この稀咲高校で新たな自分を見つけ、仲間達と将来に向かって共に歩みましょう。」
どの学校に行っても『校長先生』という者の話は長い。途中で寝そうになってしまった。
「おい悠桔ぃ。早く教室言って遊ぼうぜ。」
こいつは幼なじみの『西端 理人』(ニシハタリヒト)。成績優秀・容姿端麗・スポーツ万能、所謂モテ系男子。何故この学校に入ったのか聞いたら「俺、悠桔と一緒がいい!!」
っなんて事を言い出した。
「はぁ~るきくぅ~ん、俺の声届いてる??」
「ちゃんと聞こえてるから、大きな声を出すな。」
「んじゃ、早く教室行こうぜ。」
***
「教室来てもつまんねぇな…
廊下でライダーごっこやろうぜ。」
「理人、まずは歳を考えよう。」
こいつは頭はいいが、少し抜けているところがある。
理人がライダーごっこをしようとしていたその時、調度先生が入って来た。
「はぁ~い、皆席に着いてください。」
「悠桔、隣同士にすわ―」
「出席番号順に座れ。」
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