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「2人とも仕事はいいの?」
「ひでぇな。風子ちゃん!!風子ちゃんの旦那を見るほうが大事に決まってるだろ!なっ?真野!!」
「そうそう。今日来るって聞いたから、それはぜひ一目見とかないと!!」
「何それぇ?」
「2人とも見たら、絶対に負けたって思うんじゃない?かっこいいんだから!!」
香代ちゃんが放った一言に、2人とも言い返してきた。
「俺らのほうがいい男だろ!!絶対に負けない。」
何やら変な闘争心が現れてきた2人。
三木本さんと美鈴さんまでいつの間にか増えて、今か今かと雷さんの登場を待っていた。
「遅いなぁ。道が混んでるのかなぁ?」
そうつぶやいた瞬間、入り口のドアが開いて 雷さんが来た!!
「来た!雷さん!!」
「嘘だろぉ…あれって古着屋の……。」
「くそっ!!負けた!!」
「だから言ったでしょ。」
「風子!ごめん。遅くなって!」
「ううん。迎えに来てくれてありがとう。みんな、見送りで待っててくれたの。」
「すみません。待たせてしまって。今まで妻がお世話になり、ありがとうございました。」
「ありがとうございました。」
私もお礼を言って、雷さんと一緒にみんなに頭を下げた。
「じゃあ、行こうか。荷物はこれ?」
「うん。」
「じゃあな。風子ちゃん!」
「元気な赤ちゃん産めよ!!」
「時々、遊びに来てよね!!」
また、雷さんと2人で頭を下げて、その場を後にした。
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