続 くまのぶぅちゃん🐷

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「なぁ、雷。もうすぐだよな?産まれるの?」 「あぁ、そうだな。」 「ついこの間 結婚したかと思ったら、もう子供が産まれるのかぁ。」 「なんだよ、それ。風子とこうき もうそろそろ来るかな?」 「今日も愛妻弁当かよ!オレも優美に作ってもらうかな。」 早く来ないかと心待ちにして待っていた。 店の中は、まぁ いつも通り 客でいっぱい。 何かあるといけねぇから、いつも裏口から入るように言ってある。 でも、なんだか今日はやけに胸がざわつく……。 「…ら……くん。」 なんか今、呼ばれたような? 「雷くんっ!!」 小さくこうきの声がした。 「雷くんっ!どこ?ふぅちゃんがっ…ふぅちゃんがっ……雷くん!!」 「こうき!!どうした?」 こうきの顔はもう涙で ぐしゃぐしゃ 「ふぅちゃ……。死んじゃう。」 「えっ!?こうき、風子のとこまで案内しろ!」 「うん。こっち!」 なんだよっ!! 何があったんだよ!! こうきの案内で向かうと、人集りの中に風子がうずくまっていた。 「すみません。どいてください!おいっ!風子っ!」 「…雷……さ…ん。いたっ!!お腹……痛い。」 苦痛に顔を歪ませて、お腹が痛いと訴えている。 誰かが救急車を呼んでくれていたみたいで、サイレンを鳴らしてやってきた。
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