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「……………」
俺は言葉を失った、というか
言葉が出なかった。
驚いた
彼女が、居るから
本を読んでいた彼女。
難しそうな化学の論文
誰も読まない、古い書物。
「…あ、あの」
『………こんにちは。』
こんにちは!?
『えっと、同じクラスの…』
覚えてくれていた…
「山本、悠です。」
『山本くん、ね
宜しくお願いします。
都塚です。』
「図書委員なんだ、俺」
『まぁ、そうなの
お世話になりそうだわ。』
「本、好きなの?」
『えぇ、そうなの。
知ってる?
本を読むとストレスの約7割が
解消されるのよ。』
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