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「でも、僕この暑さ嫌いじゃないな。」
「そうか?俺は暑いよ。」
「涼介は暑いの嫌い?」
「ん?ん~…。」
涼介は突っ伏した顔を起こして、両手を頭へ持っていって考え込んでいる様子。
「嫌いじゃないけど…俺は冬が好きかな。」
「どうして?」
「それは…。」
涼介は僕の肩をつかんで、引き寄せた。
「こんなことしても、暑くないから。」
涼介にそうされたことで、僕の身体が一気に暑くなった。
「なっ!暑いから!そう言うことは女の子として!」
僕は涼介の腕を引き剥がした。
「ははっ、ところで直はなんで夏が好き?」
涼介は何もなかったかのように笑顔で俺に質問を返してきた。
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