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身支度も全て終えた悠は、早々と暗い紺のブレザーの制服を着て家を出て行ってしまった。
「……めんどくさ」
ボソッと言った言葉は犬でも反応しないぐらい小さかった。
悠は普通の家庭に生まれたと思っているが、父と母は美男美女といったもうその時点で普通ではない。
父はイケメンで若いながら企業を立ち上げ成功し、母はアナウンサーをして美人なので、より売れた。
家も大きく広く、三人家族にはもったいないぐらいだった。
悠は口の発達だけが成長し、両親はおいおい泣いたとか……。
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