錆鼠

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「また痩せやがって… 来る度にガリガリになってんの 気付かないと思ったか?」 怒ったような口調でも 俺に向けられたその視線が 悲しげで。 「…心配かけてすみません。」 居たたまれなくなって 呟いた言葉に 困ったように笑う大河さん。 「そんな顔すんなよ~! しょうがねえな。 で、今日は何買ってく?」 一杯買ってけ、 サービスしてやっから! ほらほら!と グイグイ押し付けられるように トレーとトングを渡されて また思わず笑ってしまった。 .
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