錆鼠

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「…確か、 俺が取ったのは ハンバーグサンドと メロンパンだった筈…。」 俺の呟きを他所に 食パン、クリームフランス、やきそばパン等 次々と袋に詰められて行く。 「これは温め直した方が美味いからなー。 あ、あとこっちは日保ちしないから早めに食えよ?」 ありがたい解説付きで 詰められていくパンは おまけにしては多すぎる。 いやいやいや いくら何でも食べきれないよ!! 慌てて止めようとした俺を遮るように 「それとこれ。」 目の前にとん、と置かれた 小さな鉢植え。 そこに咲いているのは ひょろっとしたまだ幼いパキラの木。 .
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