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「…食う物、なんかあったかな…。」 這う様にキッチンの方へ。 まるで使用感の無いキッチン。 申し訳程度に置かれた冷蔵庫を開け、 がっくりと頭を垂れる。 買い出しに行った記憶さえ無いのだから 冷蔵庫に食べられる物が 入っている可能性なんて 皆無に等しいだろ…。 鈍った思考に 自らツッコミを入れ 暫く冷蔵庫の前に立ち尽くす。 「…しょうがない、か。」 覚悟を決め、 俺は買い出しの為外へ出るべく 財布の在処を探し出した。 .
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