第一幕:「卵魚の頃」

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第一幕:「卵魚の頃」

いつの御世の事だったか。 京に都が遷都され幾数年。 人魚の肉は不老長寿の妙薬として信じられていた。 だがその術は禁忌。 現人神の帝すら死ぬのに、永遠に生きるなど許されるわけがない。 それは神をも凌ぐナニカを生みかねない。 人魚は皇室を、国すらを傾けかねない存在であった。 そこで発令されたのが、――人魚狩り令。 人々は、ただ人魚“らしい”というだけで人を狩った。 人魚とは何かすら知らずに。 帝の威信の為だけに。   image=461208271.jpg
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