春1幕 正義に生きる猫ちゃん

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数多の人間が日々を生活しているこの世界。 当然ながらそこに世界に住む人間は、また別の世界があるなどとは考えもしない。 しかしそれは間違いであった。 この世には今人間たちが住む下界ともう1つ、下界で崇められている神の住まう世界【天上界】という世界の2つがあったのだ。 そんな世界に住む神々も、人間と同じく新たに誕生することもある。 例えば人間の世界で、生前かなりの偉業を為し遂げた者が神になる場合。 人々の思想が力を帯び、それにより生まれる神もいるとかいないとか。 そんな中で郡を抜いて珍しいパターンが1つだけある。 そのパターンとは、天上界には神だけでなく、一般市民のようなものも存在する。 そんな一般市民が鍛練し鍛練し、鍛練を重ね、神になるための12の試験を乗り越えることが出来ればなれてしまうらしい、一般市民が神様に。 何故なれるかと言うと、これに合格することが偉業を為し遂げることと同じような凄いことだからだ。 それが故に、この方法で神になった人は、恐竜がまだ生きていた時代より更に前から続く、長い長い天上界の歴史の中でも数人しかいない。 しかし……。
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