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「はっじめー!!」
断りも無く襖を思いっきり開けてやると、一……じゃなくて斎藤一が刀を磨いている。
「あ、すまねえ。 手とか怪我しなかったか?」
「大丈夫だ」
「なら良いや。 なあ一、見せたいモノがあるんだけど」
いつものように無表情の一に、にっこーり笑って見せる。
すると一は静かに口を開いた。
「また悪戯か。 土方さんへの」
………あれ?
どことなく呆れてね?
俺、餓鬼扱いされてね?
うわー、すっげえ苛々する。
「お前馬鹿にした?」
「していない」
「じゃあ土方さんの部屋行こうぜ」
「まだ刀を磨ぎ終えていない」
「はぁ……、つれねえなあ。 待ってるから早く終わらせろよ」
「分かった」
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