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「ほら、間抜け面だろ?」
「………何故こうなった」
「だって土方さん、胸をでかくしてやる、とかほざくから」
思わず蹴っちまった、とその後に紡ぐ。
すると一はまた、本日二回目の溜め息を吐いた。
ん……?
今度は土方さんご愁傷様、的な感じか?
「今回はお前が正しい。 だが、落書きの必要性は無いだろう」
「単なる腹いせですよ」
「……平助」
「土方さーん、起きて下さーい」
呟いた一を無視して、平助は土方さんを起こし始めた。
「……。 平助か? そんなでけえ胸隠して、もったいねえなあ」
ムニュッという音がして、平助が固まる。
だけどその後ぐへッという呻き声が鳴って、再び土方さんは眠りに就いた。
「どこ触ってんですか、この万年発情野郎」
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