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「今晩から座敷に出てもらいますさかいに。 準備しといて下さい」
「こ、今晩からですか……?」
「そうや。 あんたら新撰組でひょ! 何を甘えとるんどすか!!」
「は、はい!」
思ってたよりも厳しい女将に、紫帆はたじたじ。
うん、これは面白くなりそうだな。
「んで、この部屋をあたしと菫、隣の部屋を華が使えば良いんですね?」
そう問い掛けてみると、女将は鼻息を荒くして頷く。
………案外下品だな。
「じゃああたし達、探検……じゃなくて、島原見学して来ます」
そうしてあたしと紫帆は、手を繋いで部屋を出た。
「あ、山崎さん忘れてた」
紫帆が呟いたのに、あたしも反応する。
「本当だ。 ま、良いか」
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