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努力の甲斐あって、わたしのまわりにはだんだん人が集まるようになっていった。
今まで絶交していた友達とも仲良くなり、次第に笑顔を取り戻していく。
そんな日々が続き、ある日、生徒会役員の学年代表を決める投票が行われた。
わたしは嫌だと言ったのに、お母さんに「学年代表になれたら自信つくから」と言われ、立候補せざるを得なかった。
仕組みとしては、クラスで二人代表を決め、そのあと学年で二人代表を決める。
代表なんて誰がやりたいんだと思いながら立候補すると、やりたいと言った女子が三人もいた。
当然、投票が行われる。
結果はというと…二位だった。
しかも一位と近差だ。
負けてしまったものの、この結果はわたしには充分だった。
あんなに嫌われていたわたしが二位…?
信じられない。
このとき初めて、人って変われるんだなと思った。
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