1380人が本棚に入れています
本棚に追加
普通に生きられたら、どんなに幸せだったか。
潰れてしまいそうな心を支え立ち上がった凛花は、名前が表す通りの凛とした美しさを放っていた。
「皮肉ばっか言ってたらいつまでもナンバーワンにはなれないよ~」
美しい顔に微かな怒りの色も見せず、黙ってその場を立ち去る凛花を見てボーイが言った。
「どーせ私たちはナンバーワンにはなれないよ~。凛花がいる限りね~」
キャバ嬢達の皮肉はもう凛花の耳には最後まで届かなかったが、凛花自身、周りにどう思われているかなど、わかりきった事だった。
最初のコメントを投稿しよう!