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明け方の、歓楽街にあるコンビニエンスストアには、店がハネた後のホストやホステスの姿があった。
凛花は立ち寄り雑誌を手に取った。視線を落としてはいるが、読んでいる訳ではない。
ずっと落ち着かない様子でチラチラと外を見ていた。
まるで、誰かを待つかのように。
凛花の表情が変わる。頬を赤くしパッと雑誌に顔を隠した。
ドアが開き入ってきたのは龍吾だった。
スラリと背の高い龍吾は店内を軽く見回し、凛花がいる雑誌コーナーに歩いてきた。
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