プロローグ。

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「眠っ‥‥。」 ふぁあ‥‥っと大きな欠伸をする琉華。 決して彼女は疲れるような事をした訳ではない。 「‥‥琉華?」 「ひっ‥‥あっ、アスカさん、目が笑ってない‥‥」 そんな琉華を、一言で制裁するアスカ。 口は笑っているのに、雰囲気がハンパない。怖すぎる。 「まっ、まあまあ、あーちゃん。  琉華は寝不足みたいだし‥‥多目に‥‥ね?」 「おっ、お兄様っ!」 見かねた義隆が止めにはいるが、琉華は反省の色がない。 何より普段、お兄様などとは呼ばないのだ。 「義隆さん?兄であるアナタがそんなだから、琉華が甘えるんでしょう?  大体琉華の寝不足ぐらい、身内で何とかしてください。  琉華の普段のサボり様は、アナタが良くご存じなはずでしょう?」 キッ、と睨みを利かし、義隆の意見を一掃する。 「‥‥ごもっともです。」 「アスカちゃん、あんまり怒ると身体に悪いよ‥‥。」 今度は葵が止めに入るが‥‥ 「‥‥私が怒らなかったら、他に誰が怒るって言うの?」 「そうだぞ葵!てめえだって、怒られてるじゃねえか(笑)  アスカちゃんは、みんなの為を思って‥‥」 「裕介?アナタ、何偉そうなこと言ってるのかしら?  アナタだって私に日々迷惑かけてるわよね?」 盛大な笑顔で、裕介を睨んだ。 「ひっ‥‥」
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