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ある、平和な町でのお話。
一人の、高校生くらいの科学者がいた。
彼はいろいろな物を発明したと言っている。
彼の話によると、テレビだとか冷蔵庫だとかの家電製品を始め、自転車、ギター、信号機など、この世界に既に存在してる物は全て自分の作品らしい。
だけど、町の人々は、ただ一人を除いて誰も彼を信じていなかった。
当たり前だ、テレビだとか冷蔵庫だとかの家電製品を始め、自転車、ギター、信号機など、この世界に既に存在してる物は全て、この世界に既に存在していたのだから。
みんなが、彼のことを嘘吐きだと言った。
だが、不思議なことに、彼は今まで挙げたような全ての物を手作りすることができた。
だから、彼の腕だけはみんなが信用していたのだった。
そんな中、一人だけ、彼のことを信用する少女がいた。
彼女は彼より三歳年下だった。
彼女は毎日、中学校帰りに彼の作業場へ足を運んでいた。
彼は、今日は何を作っているの?という毎日決まって受ける質問に対して、毎日しっかりと細かく教えてあげていた。
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