2 日常パラノイア

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「馬鹿野郎共が! よく見やがれ、通路が両断されちまったぞ」  その怒鳴り声を両断された通路の向こう側で聞きながら彼はしてやったというような顔をしながら言葉を放つ。 「悪ぃが俺も長時間戦ってやる義理はねぇからな」 「クソ、ガキが舐めた真似をしやがって……」 「ハッ、そのガキ一人もどうにかできねぇ役立たずはそこで時間でも潰してろよ」  そう吐き捨てて彼は来た通路を走って戻る。 「オイ、お前ら撤退だ。逃げるぞ……長居してたら騎士団の連中に見つかっちまうからな」 「「了解っ」」 ☆
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