138人が本棚に入れています
本棚に追加
/488ページ
「…姉ちゃん大丈夫なの?」
「何が?」
「明日から一緒に住むんでしょ?」
恭介さんと。
「…うん。」
正直…不安だらけだ。
一緒に住んだところで何かが変わるわけでもないのに。
「本当に?」
…暗闇の中、柊の視線が此方を向いたのを感じた。
「たぶん大丈夫だよ。」
何の保証なんてないけど。
「…そう。何はともあれ気をつけなよ。姉ちゃんはぼんやりしてるから。」
視線が離れた。
「失礼だな。ていうか柊くんは大丈夫なの?一人暮らしじゃん。」
柊にしてはよく喋ると思ったら悪口?
「…寮だし。ご飯は食堂あるから大丈夫だよ。」
…金持ち学校め。
「…お休み。」
「お休み。」
…気をつけなよ
ってどういう意味だろう。
少し引っ掛かったけど私はあっさり眠りに落ちた
明日以降の疲れに備えて。
最初のコメントを投稿しよう!